ごあいさつ

あけましておめでとうございます。
2008年になりました。
秋川さんの「千の風になって」を紅白で聴いて、やっぱり涙し、それでも
「この曲が100万も売れるってことは、世の中には
 失うことが耐えられないほど大事な相手を持つ人が
 100万人もいるってことだものなあ。
 日本もまだまだ捨てたものじゃないかも・・・・。」
と、レニーのことを少し距離を置いて考えられるようになりました。
というわけで新年最初にレニーのことを書き納めて、このブログを閉じ
新しいスタートを切ろうと思います。

以後、娘たちの成長の記録は、新しいブログ
face to face
face to face ver.2に。
私のたわいもないつぶやきは「ミクシィ」の方に納めたいと思います。

レニーの不調は昨年6月下旬、
ケージの中で足がもつれたことから始まりました。
そのあと徐々に餌を食べる量が減り、おしっこの出が悪くなりました。
最後の3、4日は前足が踏ん張れず、
ずずずと前に進んでいってしまうような状態だったので
足のことばかりを気にしていたのですが、
過ぎてみると、やっぱり
だんだんと内臓の機能が衰えておしっこが出せなくなることで、
身体に毒素が回ったことが最後の一手だったのかもしれません。

それでも亡くなる直前まで、わずかながらでも自分の好きな物を食べ、
サクに撫で回されていました。
最期の最期まで「もうだめなんじゃないか。」という思いが強くなりつつも
それが今であるとは認められないような状態でしたが
命の砂時計は、本当にコトンと運命的に
それはそれはきっぱりと音を立てて止まるものです。

亡くなるほんの10分前、レニーを撮った最後の写真は
最初で最後の本当に一枚きり。下の娘「涼穂」と一緒のものでした。
「抱っこさせてね。
 あんたの具合が悪いから、大事な写真撮るの忘れてたわ・・・。」
そう言う私のお腹の上に暫くとどまったレニーは何を考えていたのでしょう。
無事に生まれてくるよう祈ってくれていたのかな?
生意気なサクだけでなくあんたの顔も見てみたかったよ、
と話しかけてくれていたのかな?
ともかく、この時は本当に最後の力を振り絞ってくれていたことは間違いなく
お腹からストンと降りた後、急に死の手が忍び寄って
ぎゅうううっと身体を硬くして最期の時を迎えました。
「逝かないで。」とか「何にもしてあげられなくてごめんね。」とか
思いはいろいろ巡ったけれど
サクとたむと私、3人で声を揃えて
「ありがとう。ありがとう。本当にありがとう。」と口々に言い続けました。
どんなにしんどくても、声のする方向にピンクの耳をさっと向けていたレニー。
最期まで耳はよく聞こえていることは分かっていたので
「ありがとう。」という言葉だけでレニーの耳を満たして旅立たせてあげたかった。
11年と1か月23日、
レニーは一日欠かさず、奇蹟のように幸せな日々を私に
私たち家族に与えてくれました。

サクはやはり、最初は「死」の意味が分からず、
レニーの亡骸を、「やっとおとなしく抱っこさせてくれる」とばかりに
撫で回したり、一緒に寝たりしていました。
「冷たくなったね。でも、お空に行ったら太陽があったかくしてくれるんだよ。」
そんな言葉をつぶやきながら。
亡骸に花を添えたときも、お骨を拾った時も本当に気丈に振舞っていたのに、
家に帰って、空っぽのケージと骨壷を並べて見つめた時に
パズルの最後のひとピースがはまり、急に死を実感したようで、
それでも、たった半日だけ嵐のように荒れ狂いました。
「あんな子の話はしたくない。もういないのに写真を飾らないで!
 いなくなったのにいるみたいにお話しないで。」
でも、本当に子どもは強い。
たった半日ですっと顔色を変え
「ママもパパも泣かないで。
 泣いたら、さくちゃんもお空のレニーもどうしていいか分からない。」と一言。
ハッとしました。
サクだけじゃない。
確かにレニーも「どうしていいかわからない。」そう思っているかもなあと。

そんな中、死の二日後に不思議な出来事がありました。
部屋で家族みんながそれぞれに鬱々と過ごしていた時、
サクがおもむろに押入れから
一歳の時に読んでいた本を引っ張り出してきました。
引越しの時に処分しようかと奥にしまいこんでいた本。
「何でここにしまってるの知ってたんだろうねえ。」と
数年ぶりに懐かしい本を開くサクのそばにいたたむの声。
「これ、何?」
本の間からすべり落ちた米粒半分くらいのはいいろの小さな小さなかけら。
でも、私にはどんなに小さくても分かる。
レニーの右手の親指の爪でした。
いつでも元気そうなレニーでも、歳をとっていることを如実に感じていたのが爪。
小さい頃はひと月に一度くらい切っていたのに
歳を取るにしたがって、だんだん伸びなくなって
おそらく最後の半年くらい、
つまり新しい家に引っ越してからは爪切りをしたこともなかった。
だから、この爪は本当に何年も前の爪きりの際のもの。
たまたま挟まっていたそれが、引越しにも時間の経過にも負けず
急にふと出てきたのです。
何年ぶりの本をサクが急に引っ張り出したことも
灰色のじゅうたんに落ちた、米粒以下の大きさのはいいろのかけらを
たむが見落とさなかったのも
きっとレニーのメッセージなのだと思います。
いくら願ってもせん無いことだと、口に出したら余計に辛くなると憚りながら
あんなに丁寧に最後のお別れをしたはずなのに
家族全員が消せない心の叫び。
「レニーのつやつやの毛を、あとたった一度でいいから触りたい。」
すっかり姿の変わってしまった骨壷の姿をまだまだ受け入れられない私たちに、
レニーは最後の贈り物をしてくれました。
火葬されていないたったひとつのレニーの形見。
小さな小さな動物にこんなものを残させるほどに、
泣き伏した私たちはレニーに心配をかけているのだろうなあ。
前を向かなくちゃ。
レニーが祈ってくれたお腹のあかちゃんを無事に産まないと。

そんな祈りにも似た時間を経て、レニーがお空に還って3ヵ月後
「涼しい秋風」に見守られて、静かに新しい命がスタートを切りました。
「涼穂」。
最初で最後、たった一枚きりの命のリレーの写真は
マタニティノートに大切に納めてあります。
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今までレニーを応援してくださったみなさん、
本当にありがとうございました。
それぞれの形で、たくさんの人の心に残してもらっているレニーは
本当に幸せものです。
これから先、アルバムに新しいレニーの姿は納められませんが
私たちは、レニーから引き継いだ大切な命を温かくふんわりと包んで
ゆっくりと穏やかに家族の歴史を刻んでいこうと思います。
これからも家族4人とお空の1匹をよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
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# by tamu_ayu | 2008-01-04 01:41 | Reny

師走。走って逃げるのは・・・・

はいいろのちいさな影。
お昼は雲のかなたで、夜は冴えた月の上で
何の不自由もなく走り回っていることでしょう。

すっかりご無沙汰してしまいました。
たむ家にとって嵐のようだった2007年も、もうじき終わろうとしています。

薬効の甲斐?あって、予想より早く4人目の家族が訪れてくれた2月。

予期せぬ裏切りで、心がボロ雑巾になった3月。

4月には、予定通り私が仕事に復帰。
このブログでもさんざん褒めちぎっていた
第1希望の保育園へ入所できることが決まったけれど、妊娠が分かり急遽辞退。
二人目も悔いのないよう育休を取る予定なので
来年度(サク:幼稚園年少さんの年齢)以降を考えると、保育所より幼稚園のほうが都合がいい。
家の近所の幼稚園に未就園児対象のベビールームがあることがわかり、そちらへ。
市内でも有数のこだわり幼稚園のベビールームとあって、無認可ゆえの手厚い保育。
一人の教師に対し子どもの数は、
両手と膝に抱っこできる数(つまり1対3まで)との公言どおり、
本当に「個」に対応してくださったけれど
自意識の人サクは6月まで泣き続けたなあ(>_<)。
でも、時が流れ、今では「ぴっぴちゃん」は第2の家。
「ママがおうちにいる(今はまた二人目の育休中です。)」状態でも
自発的に「いってきま~す!」と飛んで出かけるように。
秋には、来年4月に同じ幼稚園へ進級できることが決まりました。

7月、レニーが空へ還りました。
老衰・・・だったと思います。
「だったと思います」というのは、もう、病院へは連れて行かなかったから。
死因なんてどうでもいい。
癌をも、脱臼をも跳ね除けた小さな身体にこれ以上ストレスを与えたくなかった。
長さより質だと、
生きることの意味や重さを何度自分に言い聞かせただろうか。
その願いどおり、亡くなる前の週末でも元気に鳥取へ帰省。
きみちゃんにも久しぶりになででもらって、
11年間、「こんなに日本中を連れ回されるうさぎはいないだろうなあ。」
といつも言われていたとおり、最期まで立派な「旅うさぎ」でした。
レニーの死についてはまた。

10月に、サクの妹、スズ誕生。
名前は「涼穂」。「すずほ」と読みます。
風になったレニー。
秋の「涼風」にたおやかに揺れる実り豊かな「稲穂」、をイメージして。
サクにはたくさんたくさんレニーとの思い出があるけれど
スズは写真の中でしか、レニーに会えない。
それでも、大切な大切な家族の一員はずっとずっと心の中にいて
見守られることで、あなたは無事に生まれ
これからもすくすく成長できるんだよという願いを込めています。

そして、冬。
主のいないケージを片付けられない自分をようやく肯定できるようになって
逆説的ですが
やっと少し元気になれた気がしています。
とはいえ、娘たちは3歳7か月と生後2か月弱。
思いっきりバタバタな毎日ですが、
「お空のレニー、見ててね~」と月に向かって叫びつつ日々成長する
サクとスズに励まされ、毎日楽しく、にぎやかに暮らしています。
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# by tamu_ayu | 2007-12-05 12:13 | Reny

そらちゃん

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2月9日、予定日を4日過ぎて、我が妹きみやんがめでたくママになりました。
口に出すのも憚られるほど(^_^;)安産家系に生まれついた私たち姉妹ですが
出て来た姫は何と3400グラム(^_^;)。
そりゃあ、苦しいはずだわ…。
名前は「そらちゃん」。「爽やかが来る」と書いて「爽来(そら)」。
2月のきんと澄み切った空気を思わせるステキな名前。

私は今、体調がすぐれずそばにいて応援してあげることはできないのだけれど
陣痛、産後の最初の難関(>_<)おっぱい、
いっしょにいろいろ感じたり考えたりしているうちに、
懐かしいあれやこれやが蘇ってきました(*^_^*)。
お腹から出て来たサクをへその緒が付いた状態で
初めて抱っこした時、
「なんて重いのだろう。本来なら、お腹にぶら下げてる方が重いはずなのに…???」
そして、そのすぐ後に、
この重さこそが命の重さ、
この子の人生の重さなのだと、身が引き締まる思いがしたこと。
たった3年弱のお気楽育児だけれど
辛かったり、迷ったりした時の原点はあそこだものなあ…と再確認。

仲良し姉妹でママトークができるというのも、たまらなく楽しみだし
そらりんがサクのちいさな子分(^^;)になるのも待ち遠しい
とにかく、わくわくわくわくの新米オバサンなのでした。
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# by tamu_ayu | 2007-02-16 23:20

青いバラ

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不可能の代名詞とまで言われていた「青いバラ」
SUNTORYが遺伝子組み換えの技術を駆使して、
14年の歳月をかけて成功させた、この不思議なバラを
限定何本かということで、たむが職場からいただいて帰ってきました。
(一般の発売は2007年以降とのこと。)

何だか葉っぱもこってりと青いし、
ここまでして花弁が青いばらが必要なの?!という気はするけれど
(たむが遺伝子組み換えの研究をしているにもかかわらず
 私は、「遺伝子組み換えなんたらかんたら」というものには
 ぼんやりと否定的なのです・・・・。
 「不自然だから。」という理由はナンセンスだとたむは言うけれど
 文系肌の私にとって、これは立派な理由。)
不可能の代名詞が可能になった
というただそれだけが、今のたむFamilyに響きました。
(たむにとっては、科学的要素のほうが強かっただろうけれど(^^;)。)

ちょうど同じタイミングで
私たちの身の回りの「不可能だとあきらめていたこと」が
いくつか実現しかかっているから。
信じて努力すること、
だからと言って、全てがうまくいくわけではないけれど
もしうまくいかなかなかったとしても、
そこにはきっと何かが残っているはずで。
逆に、強い思いが引き起こしたわけではないよい結果こそ
長い目で見れば、意味のないものではないかと思う。
若い頃は(^^;)、
どんな美辞麗句を並べようと結果が全てだ
と血気盛んに思っていたけれど
最近、その結果の周辺のものがいかに大事かということが
わかりかけているような気がします。
自分の、そして家族の思い、努力、周囲の人の愛情、神のご加護・・・・・。
その全てのバランスと調和とタイミングで
自分の人生は彩られているのだなあ。

・・・・・でもやっぱり、
「遺伝子なんたらかんたら」は苦手です・・・・(笑)。
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# by tamu_ayu | 2007-02-06 07:00 | mind

越してきた家でいつもかたわらにある空です。(この日は少々曇ってますが(^^;)
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ここは、第1種低層地域なので、
エレベーターをつけなくてはならない5階以上の建物は近所にはありません。
加えて、このあたりは全ての場所が上り坂なので
住宅密集地にあるマンションの3階でも、こんな空が望めるというわけです。

年賀状に「川のほとりに越しました」と書いたとおり
家の向かいには、小さな川と公園。
秋には、こんな紅葉も楽しめました。
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何よりの財産は、静寂。
少し離れた場所から聞こえてくる教会の鐘の音や学校のチャイム、
ざあああっという風の音に耳を澄ませるのはとても幸せなことです。

この部屋で母子のんびりできるのもあと少し。
いろいろなことを後悔しても詮無いことだけれど
もう少し早く、この環境を与えてやれていたらなあと
時折さみしくなります。
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# by tamu_ayu | 2007-01-18 17:14